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病原体を区分する。 つい先日、ネズミサシの枝枯れ病が発生した樹がもちこまれた。 そこで、その病気の樹をモデルにして考えてみたい。 まず、病気を知るためには病原菌のことを知らなけれぱならない。 植物に病気を発生させる病原体.病原菌・微生物などは、だいたい次ぎのように分けられる。 @ウイルス(VirUS)。 非常に小さいので、濾過性病原体と呼ばれた時代もあった。 景近ではエイズ(AIDS)の病原体として、悪名が高く一般に知られるようになったが、植物の病気としては、モザイク(梅の新葉や、トマ十などが、縮れるもの)の病原体がある。 これは、あまりに小さいので、病原菌の中には含まれず、別に病原体として扱われている。 A細菌(さいきん)。 多くの動植物に加害するバクテリアをいう。 身近なものでは、赤痢菌・コレラ菌などが知られている。 B菌親(きんるい)。 病害虫を起こす微生物のうち、黴(かび)の伸間を菌類と呼び、細菌とは別に扱っている。 Cその他。 その他のものでは、AにもBにも入らないものに、線虫類(せんちゅうるい)がある。 私たちは欧州で発達した生活様式を文明そのものと考えがちだが、実際浜、それがアジアから受けついだものである。 古くからよく言われる「光は東方より」という言葉には、(議論の余地もあるが)太陽が東からのぼることや、主要な哲学や思想の学説は東洋で生まれたということ以上の意味をもっている。 東洋で発生した・より基本的な諸制度さえも最初の隊商たちによって西方にもたらされた制度もその一つである。 私たちは、これらのことがどんなに大きく入類の発展に影響してきたかということに、感謝するのをしばしば忘れている。 これらの制度は人間の経済、宗教や政治に影響を与えてきたばかりか、その性格の進化をも支配してきた。 動物を世話することに責任をもつようになると、新しい感情が人間のなかに芽生えた。 それは人間が狩人として生きていたときは、その性質に欠けていたものであった。 動物を従わせるため、人間はまず、かれらを理解しなければならなかった。 イヌと馬、それにウシ、ヒツジやヤギとの日常の接触を通じて、入間は動物たちもまた感情をもっているという事実を発見した。 人間と動物とのあいだに芽生えたやさしさと信頼は、入間の文化の貴重な部分となった。 屠殺用に飼われている動物たちでさえ、人間のやさしさを求めているように見受けられる。 |