葉刈ワの後のウドンコ病は壊減的な被害を及ぼすので、カラセン、ダイセンなどで予防は忘れずに行い、安全を計るようにしたい。 雑木類は、針金かけをできるだけ避けた方がよいが、養成中のものは、必要なことでもある。 針金かけは、梅雨どきの葉刈り後が、常識とされているが、最も木が柔らかく無理のきくのは11月下旬である。 この時期に掛けた針金は、翌年の葉刈りをしたときに外せぱ良い。 成長期を避けているので、針金のキズを残す心配は全くない。 植え替えの時期は、春の芽出し前の彼岸前頃が固定した観もあるが、戦前までは植え替、乙の旬は冬至と言われていた。 冬場に枝をちょっとでも切れぱ水が噴き出して止まらずに困ることがあるが、このような場合は騰踏せず、植え替えすることで、問題は解決する。 冬場の管理として室入れを避け、「軒下」と言うことが常識となっているが、これは正しい方法である、かつて清玄の名木を入手した愛好家が特別大事に考え室入れで越冬して、翌春の芽出しは枝数の3分の1位ぼどで、その後の調子をとり戻すのに数年を要したとも言われる。 もみじの秘かな楽しみは2月末から芽立ちまでのかすかな芽の動きであり、生命の讃しを感得される貴重な時間でもあるが、特に鹿島モミジは食に餓えた雀にほんの数時間で良害されることがあり失望する。 それでも野性の逞しさ……芽立ちは何とか揃うものだ。 |