鉢植えのおもしろさ 今日の園芸品種の多くは、なんらかの形で矮化剤を使用しています。 主に草花などの鉢植えが中心で、セントポーリアや菊では、矮惚では考えられないほどです。 樹木では、シャクナゲなどが中心で、短節化した枝先に多くの蕾を付けたものが出回っています。 商品としてのこうした磨化ではなく、盆栽の素材の開発の意味での使用はほとんど行なわれていません。 素材の生産はこれから急に増えることは考えられないので、欲しい樹種などは自分で作る時代になったともいえます。 また鉢植えの花木など、市場に出回っている素材などを活用することも大切でしょう。 矮化剤はこうした素材にまず試してみて、薗分に合った使い方をすべきものと、いえるでしょう。 、我らの樹づくり人が考えこんでい.る。 これから挑む樹を前にして、腕組みをしている。 樹は杜松だ。 それにしても、この杜松は、何という樹形をしているのだろう。 根元は根上り風で、クネクネとしている。 その根元からいきなり、4体の幹にわかれ、上へ立ちあがる。 その4体が、一体となった時、今度はいきなり直下する。 左真下へとさがっていく。 そして、表土すれすれのところで、まだ上方へと持ちあがり、枝葉へと達するのだ。 |