矮化剤の使用法 矮化剤の使用については、第1に樹勢のある素材のみに使用すぺきです。 古樹に使ったり、盆栽の枝岐れを増やす目的で噴霧すべきではないでしょう。 それらは可能とはいえますが、矮化剤の使用目的は次の2点が中心となります。 @若樹素材に短節化した枝を多くつける。 小品では幹自体も短節化して仕立てられる。 A実もの、花ものの樹など、小鉢で楽しむための応用。 使用法は散布と土壊かん注の両方あります。 シャクナゲなどではよく使用されていますので.一例をあげますと、液状の矮化剤"ポンザイ"(1・C・1・ジャパン)では散布は50倍からlO〇倍。 かん注では50〇倍からー000倍。 粒剤では、使用目的は違うので注意が必要ですが、。 スマレクトαという矮化剤は根もとにパラパラと10〜20粒程度(5寸鉢)。 ポンザイもスマレクトも、農協などで入手できます。 製品としては、販売されていませんが、形バウンティ晦は粒剤でさらに強い効果を示します(5〜6粒)。 使用時期は新芽が伸びだした後では、いくらかけても効果はあまりありません。 早目、早目に散布します。 また鉢植えでは前年の薬効が残るようですので、秋ごろから根元にまいておくのがよいでしょう。 矮化剤の問題点 矮化剤の商業的な目的は、鉢物などの見栄えの問題だけでなく、稲の倒伏防止などにも使用されています。 盆栽素材用に安全に使用するためには、いろいろのデータが必要です。 薬害としては、濃度が高すぎると葉がよれたりすることがあります。 では、矮化剤を使用した実もの盆栽の例を、いくつかみてみることにしましょう。 |