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枇松酒もしばしば
欧州の物踏に壷場ずる(たとえばチェコの小脱「シュペイクの冒険ヒには、ネズミサシ禰を飲むと、頭が痛くなって困るという話が出ている。 先年発見さ花たアルプス氷河の狩人のミイラの持ち物の中に、栗やネズミサシの実が入っていたという。 日本人にとってネズミサシ(ネズ)が身近な樹木であったと同様、歯代の欧州 人にとってもネズミサシは圓につく樹であったようだ。 今回紹介するのは伊勢ネズミサシの中品樹。 伊勢ネズミサシは小品樹などの小さい樹が多いが、現物の樹は太幹の中品サイズである。 足元の神なども伊勢ネズミサシとしては荒々しく変わった印象。 ともかく、中品の樹高の貴重な山樹である。 鉢でも持ち込みが長く、以前は整姿の手が入って仕上りに近い樹であったと思われる。 樹高の点からも葉性の点でもなおざりにされてきた素材でなく、愛好家のもとで大切にされた時期があった木である。 ある時何らかの事情で、大ようで、ガレ気味になったか、樹勢を落とし整姿までの期間を枝を伸長させて樹勢をつけているところである。 ウシどろほう 古代でも家畜の盗難にそなえるため、焼き印が使われた。 エジプトとメソポタミアには、ウシに焼き印を押す専門の「ウシ極印屋」がいた。 この東洋の習慣は、けっきょくすぺての地中海地方の国ぐにへ広がり、最後にガリアや英国にまでおよんだ。 たぷんこれらの地域にたいするローマ人の影響によるものであろう。 現在では、焼き印は所有権を守るためばかりでなく、品質表示にも用いられている。 動物飼育で生活している入びとのあいだでは、家畜の盗みははるか遠いむかしから、きびしく罰せられてきた。 ウシどろぼうの腕は切り落とされるのがふつうであった。 馬や毛並みのよい番犬 の盗みにたいしては・死刑さえ科せられたのである。 こんにちでも、アジアの諸国ではラクダや馬の・またはヒツジやヤギの盗みには、西欧の殺人と同じ程度のきびしい罰を科している。 米の西部では、近年まで馬どろぼうは絞首刑にされていた。 むかし、牧夫はかれらの動物と同様に神聖な地位をもっていた。 牧夫がいなかったら、動物の群れはすぐ山岳地や、森林のなかに迷いこんでしまうことであろう。 |