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ゴマ油の神秘。 ゴマの不老長寿説。 ゴマの原産地は、エジプト、インド説があり、いずれも数千年の栽培の歴史をもっています。 日本には中国を経由して千年位前に渡来したとされますが、当時は食用というより、「仙人の常食」というように、薬として用いられていました。 神農本草経によると「気力を益し肌肉を長じ、髄脳を填てる。 久しく服すれば身を軽くし、老衰せぬ」とあリ、ゴマの効能は、脳幹から大脳旧皮質を刺激することで、性的活動を活発にし.常用することで、身体が強壮となり、臓器に栄養を与えることで若々しい体力をつくり、顔色もよく、高圧も下げ、老衰を防ぎ、陛力を高めるといわれます。 こうした、ゴマの不老長寿説の根拠となるものとして、ゴマ油が酸化しにくい性質をもち、他の油にゴマ油を加えることで抗酸性が高まることが注目されていました。 ゴマに不老制がん物質。 一般にはこの抗酸性の原因は、ゴマの成分にあるセザモリンが加水分解されて、セザモールになることにあるとされており、そのことはよく知られています。 しかし実際には今から5年前、名古屋大学農学部の並木満天教授らの研究グループにより、ゴマ油を高速クロマトグラフィーで分析した結果セザモールは微量しか含まれておらず、その代わりに、新しい天然抗酸化剤のリグナン類緑体が多量に含まれていることがわかりました。 さらにX線解析法で化学構造も明らかにされました。 このゴマから得られた新しい天然抗酸化剤を使って、動物実験を行った過程で、新天然抗酸化剤は、ガンや老化の原因となる、活性酸素など変異原性の抑制にも応用できることがわかり、食品や医薬品への応用のための基礎実験が進められているとのことです。 いずれにしろ、数千年の歴史の中で伝えられた、ゴマの不老長寿の説に、近代的な科学の光が当てられ、その効用の一部が解明されつつあるわけです。 アルカリ性食品の代表。 栄養面でみてもゴマは、メチオニン、システインなど8種類のアミノ酸が大豆より多く含まれております。 またカルシュウムなどもずば抜けて多い、アルカリ性食品の代表です。 ゴマの種類と用途。 ゴマには自ゴマ、金ゴマ、黒ゴマがあるが、ゴマ油としては自ゴマが一般的です。 金ゴマは香りが良いが生産量も少なく価格も高い。 黒ゴマは薬用としても用いられ、香りも高く、成分も優れている。 平民には穀物だけではなく、闘技場で殺された動物の肉が無料で支給された。 さらに、カルタゴ人からの賠償として北アフリカから何千匹ものヒツジが輸入されたので、羊肉の価格は非常に安くなった。 いっぽう、牛肉は自分で牧場か、またはよい「コネ」をもたない者には、手に入れられないものとなった。 いなか 田舎の入たちは、ほかの地区の人びとほど肉を食べなかった。 小作人の所有している食肉用動物は、すべて借地料の支払いに当てられるのがふつうであった。 小作人は白分たちの生産物を自由に販売することは許されていなかった。 ひき割り穀物に一きれの牛肉のかたい脂身や羊肉の脂肪を加えたもの、またはこれらをカブといっしょにオートミルに混ぜた料理が、ゆたかな献立とみなされていた。 この状態は、中世のあいだじゅうほとんど変わらなかった。 ウシの取り引きは、在俗聖職者の地位にある地主や、ぬげめのない商人たちによって独占され、安く買いたたいた動物をほかのところで高く売りさはき、莫大な利益を得ていた。 やがてカロリング朝時代に、これらの悪行は取り締まられることとなった。 カール大帝[七四ニー八一四年]時代に、ふつうの大きさの雄ウシ一匹の価格は約二〇ソリドゥスフリドゥスはコンスタンチン大帝が発行した・ーマの金貨]と決められた。 一ソリドゥス、または一シリング銀貨の購買力は約五ポンドであった。 その相対価値、たとえばギリシアのドラクマ銀貨、ローマのデナリウス銀貨、カロリング朝のソリドゥスやケルンのペニッヒ銅貨などは、一つの標準価格として、一匹の雄ウシやそのほかの家畜と対照することによって、きわめて簡単に計算し、かつ現代の貨幣価 値に換算することができる。 |