|
では、鉢と鉢植えとのつり合い、いわゆる鉢映りについて考えてみましよう。 この鉢映りを別の三目葉で言い換えると、それは"調和"です。 そしてこの調和は、安定・変化・統一という三要素から成り立っています。 もちろんこれらは美意識の問題ですから一様に説明することは、本来的にはむずかしいことですが、教科書的な理論化をすれば、前述の三要素から成っているということになります。 つまり、まず安定感が必要ですが、それだけでは味がないから、どこかに変化がほしいのです。 しかも、全体としてはやはり統一されていること、という三要素です。 ではまず、樹形との調和、色調とのつり合いについて見てみましょう。 樹形、色調とのつり合い。 <直幹体で亭々と伸び立つ樹V11幹が真っすぐ(直線的)に伸び立っているので、鉢もずっきりとしたもの、長方形が似合います。 また、枝の張りが強い場合が多いので、内縁や切立よりも外縁の方が似合います。 鉢面(土表)の広い、比較的浅い鉢を選ぷとよいでしょう。 が、意識的に鉢面の幾分狭いものを用いて、景観にハズミをもたせるというケースも あります。 <直幹体で太い幹のものV11重量感のある中深の長方形か梼円形が適しています。 一八六七年、ナポレオン三世は、そのころ供給不足だったバターに代わる脂肪の製造に成功した者に巨額の賞金を与えることを提案した。 その条件は「バターよりも安くて、しかも同等の品質をもつこと」であった。 仏人の化学者、ヒッポリテ・メーゲNムーリエは、ナポレオンの所有地の一つで研究をはじめて、O八七〇年には成功したといわれている。 数年後にオランダではじめてマーガリンの生産が開始された。 約四〇年間、マーガリンの原料は牛肉のスエットであった。 これは加圧されて、その主要成分である動物性マーガリンとステアリンに分解された。 ミルクや少量の植物油と混ぜられた動物性マーガリンはバターの代わりになり、いっぽうステアリンは、ろうそく製造業者に供給された。 北米や欧州の大きな家畜飼育場から、マーガ9ーン業界に対して原料が供給された。 しかし、一九〇四年になって、牛肉のスエットはしだいに植物油におきかわった。 そして、一九一〇年以後、安い鯨油が利用できるようになったので、スエットはマーガリン製造に利用されなくな、った。 一九世紀のなかばから、牧畜業の中心は欧州から他の大陸に移行した。 たとえば、ウシの飼育は北アメリガと南米、ヒツジはオーストラリア、南アフリカや南米などへ移行したのである。 |