鉢の側面の図柄@胴紐(どうひも) 鉢の側面を、紐で縛ったように、直線の細い線(膨らみ)のあるもの。 A額縁(がくぶちV 鉢の側面に、額縁のように、矩形の膨らみがあるもの。 B絵鉢(えばち)文字鉢(もじばち) 鉢の側面に、絵または、文字が書いてあったり、彫刻してあるもの。 これは、正式な呼び名ではないが、便宜上つけてみた。 ただ、昔の支那鉢で「絵紫泥」などと呼ぷのは正式の呼び名である。 足の相違による区分@ぺた足(ぺたあし) 特に足と呼ぺる部分がなく.鉢の側面・つまり底の部分とが.棚に接しているもの。 長角鉢などには無く、見たことはないが、丸鉢には往々ある。 これらの鉢は、たとえ底穴があっても、流出した水が「ぺた足」に遮られて流れないため、排水不良による障害を起こすことが多い。 A切り足(きりあし) 鉢を作るとき、始めに足の分だけ側面を長くしておき、後から不要の部分を切り取って、足の分を残したもの。 B付け足(つけあし) A切り足の足に相当する部分を、別につくっておき、焼く前に取りつけたもの。 付け方が悪いと、後から離れる場合がある。 C雲足(くもあし) Bの付け足の一種であるが、雲のような「紋様」(もんよう)をしたもの。 この「紋様」には色々な形や工夫がある。 鉢の正面 鉢のうち、長角や小判・楕円などの鉢は、辺の長い方を正面とするから特に問題はないが、ここでは、判断の難しいものについてのみ述べてみる。 @丸鉢で、三つの足のあるものは、その足のうち一つを『正面』とする。 これは、古い中国の『鼎』に起因する習わしである。 |