鉢の深さから見た区分@浅鉢(あさばち) 鉢の深さが、どの程度までを「浅鉢」というか、その定義は明確ではない。 しかし鉢の深さが、縁の長さ (丸鉢ではその直径・長角鉢では長い方の縁)の、10%までの場合は、これは浅鉢と見て良いと思う。 A中深鉢(ちゅうふかばち) 鉢の深さが、どの程度までを「浅鉢」というか、その定義は明確では・ない。 しかし鉢の深さが、縁の長さ (条件・前項と同じ)の、10%以上で30%までの場合は、これを「中深鉢」と呼んで良いようである。 B深鉢(ふかばち) 鉢の深さが、縁の長さ(条件・前項と同じ)の、30%以上100%までの場合は、これを「深鉢」と呼んで良いと思う。 C鉢の深さが、縁の長さの100%に達するようだと、これは「深鉗」とは呼ぱず、「懸崖鉢」(けんがいばち)と言う。 この鉢の深さは、必ずしも縁の長さの100%とは限らず、80%程度でもそう呼ぷことがある。 縁の形から見た種類@外縁(そとえん) 鉢の上縁が、外へ出ているもの。 鉢の中では最も多い。 外縁の鉢は、側面が上部ほど広がっているものが多い。 A内縁(うちえん) 鉢の上縁が内部へ出ているもの。 植え替えたとき、盆樹の安定は、良いが、鉢から盆樹を抜くとき、厄介なので嫌う人もいる。 内縁の鉢の側面は、外縁のように上部が広がっているものは少なく、たいていは垂直になっている。 このような側面の鉢を、「切立」(きったて)と呼ぷ。 B切り縁(きりえん) @・Aのように、縁が外にも内にも出ておらず、そのままの厚みで切れているもの。 小さい鉢にはこの種のものがあるが、ある程度以上の大きさの鉢では、縁が弱々しくなるので、ほとんどない。 |