盆栽に用いられる鉢では、「南蛮皿」などがこれである。 質が非常に硬く、時代がつくのが遅いが、良く出来たものは、何とも言えない素晴らしい味があり、現在では、貴重なものとなっている。 また、質が極めて硬いので、後から、底穴をあけるには、かなりの時間と苦労を要する。 以上、焼く温度による区分を一通り述べたが、大部分の鉢は、陶器であると考えてよいと思う。 粘土区分による呼び名 1 紫泥(しでい} 泥ものを代表する鉢で、灰褐色を中心とした色めを持つから、こ碗名がある。 同系のものに、紅泥(こうでい了朱泥(しゅでい)・黒泥(こ<でい∀などがある。 古渡鳥泥(こわた敷うでい)と呼ばれ、非常に高価なもSがあるが、これは明らかに紫泥の中に含まれるべきものである。 絵を描いたものは「絵紫泥」と呼ばれる。 梨皮泥(りひでい)と呼ぱれる鉢は、分類的には紫泥に含まれるべきものと思われるが、粘土で型を作るとき、一度焼いた陶器のかけらを混ぜ合わせることにより、特殊の肌を作る。 2 白泥(はくでい) これは、鉄分を含まない粘土を用いて焼いたもので、明かに別のもの.である。 これも、粘土の種類は多く、また粘土を練る過程の違いでも差がでてくる。 次に、粕の種類による呼び名。 ただこれは、単に粕の種類と言うに止 |