ガマスミ ガマズミの野生味は格別のもので、古くから盆栽樹として有望視されてきたのですが、数は少ないようです。 それでも近年畑作りで太幹もの、しかもコケ順のある良い素材が作られています。 実が付きにくいというのが、ガマズミの通り相場です。 特に小品や中品などではなかなか実が成らないとよく言われますが、やり方次第では毎年実を付けるものです。 充実した短枝を作る 方法は2遁り考えられます。 @切り込み後の萌芽や5月頃の芽摘み後の2番芽に花芽を持たせる。 A矮化剤を用い、樹冠部分の本来伸長する充実した枝に花芽を持たせる。 @の方法については、2番芽に花芽が止まらないこともあります。 そこで、ガマズミの葉は対生ですので、芽も各葉ごとに2本伸長します。 その1本を徒長枝として走らせ、片方を芽摘みして2番芽に花芽を持たせるなどが考えられます。 いずれにしても維長枝を作り欝勢を逃がしながら短枝を炸ることも必要でしょう。 芽摘みは葉をー〜2節(各2枚ずつある)残すくらいで5月頃。 花芽分化ほア月、頃。 畑作りでは徒長した強い枝を切ると後に吹いた芽先に花芽が止まることがよくあります。 長く鉢作りした樹では短枝が増えてくるものですが、実付きと枝作りは両立しないことも多く、実を成らせた枝は切りつめ、新たな枝づくりをすることになります。 樹の各部分で、実付きと枝づくりとを別とし、交替して毎年実をつけて、成功している例もあります。 Aについては、まず樹勢をつけておくことが必要です。 通常の5割程度肥料を多くやる場合もあります。 根から吸収させる矮化剤では、前年に枝が伸長した頃から与えてかまいません。 効力は翌年の春にも続くようです。 棄や新枝の成長点にかける噴霧型の矮化剤では、芽が動いてきたら薄目の倍率で何回もかけるのが効果的です。 |