ここで大切なことは、花芽のない枝に矮化剤をかけて、実が成るということではありません。 あくまでも前年の夏ごろに、充実した短枝に花芽が付くことを頭に入れておいてください。 矮化剤の使い方の一例とし」ては、樹冠部分などに剪定、芽摘みなどで短枝花芽を作りそれらを間伸びさせずに作ることなどでしょう。 ガマズミの場合、方法@とAの組み合わせが効果的のように思います。 矮化剤を用い徒長校を短節に作りさらに切り込み芽摘みなどでガ番芽に花芽を持たせる。 そして根から吸収させる矮化剤で、翌春その短枝も間伸びさせずに実を成らせることができます。 サンシュユ 3月頃、花芽に先だって咲く早春の代表種のひとつ。 ゴウパイとともに気品ある渡来種の筆頭といえるものです。 樹性が強く、花付きも良い。 大きな切り込みにやや弱い場合もありますが、畑などで肥培すると太りも早いものです。 盆栽樹としては恵まれた条件をそろえている樹種ですが、比較的素材としても盆栽としても少ないようです。 徒長枝と有用枝 方法は次のようなことになります。 @徒長枝などを切り込み、短枝を増やす。 芽摘みなども有効。 A矮化剤を用い、節間の短い枝を多く作っておく。 サンシュユは比較的花芽を持ちやすいもので、ある程度年数を経た盆樹では実付きを制限するほどよく成ります。 花芽は新梢の先端が多く6月から7月に分化し、夏にははっきり蕾の姿が見分けられます。 そのまま冬を越し前述のように葉の展開する前、3月ごろ開花します。 @については舘識的な方法といえますが、樹づくりをかねた培養が結局は良い結果をもたらすようでず。 Aについては、盆栽ではあまり多くは用いられてはいないようです。 |