ツル梅モドキ ニシキギ科の雄雌異株のツル性落葉樹。 盆栽としては味のある樹種です。 山採り樹を作り込んだ盆樹をしばしば見ますが、数は多いとはいえません。 苗の生産も少ないものですが、山野にはしばしば白生していますので採取も可能です。 その場合、10月頃の実成りの時期を選び、実際に実付きの樹を採取します。 棚場では実を付けるためには雄樹も必要ですから、実生するか挿し木して、別に1鉢用意した方が、結果がよいようです。 実の成り方は、新梢の基部、2〜3の側芽が花芽分化しておこります。 翌春この花芽分化した葉は、何枚かの葉を開きます。 開花は4月下旬ー5月。 6月頃、実となり、10月に黄、色く熟します。 この実はしばらくすると3裂し中から赤い実がのぞくわけです。 種子はさらにその中に入っており、なかなか手の込んだ仕かけとなっています。 実を付けた枝は、切り戻すことができませんので、数年に一度は実をあきらめて切り返し、枝作りをやり直すことが必要となります。 |