実もの、花ものの樹種においては、矮化剤の試用が、最も期待されているといえましょう。 高級鉢物としても、30p程の樹にナシやリンゴ、ミカンなどの、実ものは、理由なしに面白いものです。 こうした方画の活用はただ業者にまかせておけばよいというものではありません。 盆栽家の技術、樹種に対する知識は、大変に高度なものですから、より有効な矮化剤の使用法が開発される可能性があります。 短節化について 矮化剤は雑木類ばかりでなく五葉松など、松柏類についても効果があります。 しかし、なんといっても細 かい枝岐れなどを生命とする雑本類、さらに多少の枝うちを問題としない実もの、花もの盆栽について、矮化剤は有効と考えられます。 特に小品や中品素材において、短節化した枝を多く作る面では有効と考えられます。 短節枝の連続で樹を作り上げるのは、切り込みをくり返すしか方法がないわけではありません。 矮化剤の効果的な使用により、幹自体から微妙な節間の味を持つ作品が可能なのです。 矮化剤とは 矮化剤とは単純にいえば草丈を短くし、鉢物などの姿をよくするために使われています。 ポインセチア・ポットマムなど、本来ならば鉢上50p以上になるものが、矮化剤の使用により花屋などで見られる姿になるわけです。 矮化剤は各種ありますが、代表的な有効成分はパクロブトウゾールとといい、白色の細い結晶状になります。 この成分を含んだ製品としては液体、粒剤など各種あります。 さて、バクロブトウゾー〃がなぜ植物の伸長を抑制するかという問題です。 植物が生長するためのホルモンは多種ありますが、伸長に大きな役割を持つのはジベレリンです。 パクロフトウソールはこのジベレリンの生合成を抑制して伸長がにぶるわけです。 矮化剤の効果としては以上のよチな丈を縮めることとともに、矮化剤を盆裁。 |