ザクロ科の落葉小高木。 実もの盆栽としてつとに有名なものです。 古くから盆栽にされ、大正・昭和の盆栽譜になくてはならないものでした。 実の付け方は5〜6月に咲く最初 の花枝を切ります。 この1番花には実の付かないことが多いため2番花を発生させるためです。 切り戻しは6月〜8月ごろ。 花が咲いている頃ですが、花枝も枝のみの枝も2〜3節残して切ります。 切り戻した後に発生する新梢は伸長しながら花芽分化を行い、8月には開花します。 南方系樹種の特徴で、高温の時期に花を咲かせながら新梢を伸ばし、そこにまた開花する性質を利用したものです。 白然体のザクロでは主に充実した側枝の先端に8月下旬ごろから花芽分化し、翌春、新梢とともに伸びて開花結実します。 以上のことから、ザクロにおいても他の実もの樹種と同様、短枝の充実が大切ということが解ります。 切り戻し後の2番花の充実した枝に実を成らせるのが基本となるわけです。 |